オリジナル品やハンドメイド品を販売する時には、販売価格の設定に悩む所かも知れません。
私自身も、最初はどう販売価格を決めて良いものかと、とても悩みました。そしてなるべく安めに設定した所、最初は売れませんでした。でも、販売価格を上げてから、売り上げ件数も増え、当然収益も増えていきました。
ただ価格を上げればいい、という話なわけではなくて、価格設定が上手く行ったのだと思います。
:人気ハンドメイドの講師資格取得!おすすめ通信講座 にあるようなハンドメイド品も最近大変人気ですが、そのような商品を販売するときの販売価格設定のお話です。
ハンドメイド品の失敗する価格設定とは
以下、私も開店当初よくやってしまった価格設定において、失敗する考え方なのですが(^^;。
ついつい値引きしてしまう癖がある
その理由は3つあります。
=自分が安いものが好き。
=自分の付けた価格に自信が無い
=価格を上げる事に後ろめたさを感じてしまう
値引き癖があるというのは、自分の価格設定に自信がない、とか、自分が安いものが好きなので、安くしてあげたい。価格を上げる事は、申し訳ないと思う。というように繋がっていきます。人からお金を奪ってしまう、という感覚を持って居ます。
すると、仕事をいくらしても値引きしてしまう事で収入も増えない。また、誰かに値引きしてしまうと、今度は値引きをしていない人に対しては悪く思うので、結局その人にも値引きをしてしまい、本来の価格が曖昧になっていく。。
そんな悪循環が生まれます。ハンドメイド品やオリジナル品には出てくる問題です。
大企業が付けた商品の価格と違って、個人の商品には、変えることの出来ない価格設定が無い事、また「安くしてよ~」と言われやすい事が、価格設定の難しさを招きます。
でも、仕入れにも、作成においても、顧客対応においても全てに時間がかかっています。
商品に価値が感じて貰えないのであれば、もちろん価格を上げる事は出来ませんが、自分から価格を下げる必要はありません。価格を下げる前に、まず、商品に価値を感じてもらえるようにすることに注力する事が大切です。
ハンドメイド品の販売価格の設定で失敗しない為に
結局、ハンドメイド品やオリジナル品の販売価格設定において、「この位かな?」という販売価格設定をすることは厳禁です。
まずその前に、その商品の価値を沢山見つけてあげる事。どんな所がその商品でなければならないポイントなのか?その商品がある事で、どんな良さが得られるのか?
見つけられる限りの売りのポイントを見つけ出します。そのうえで、商品の販売価格を決めます。
お客さんのフトコロ具合を、売る側が考える必要はないですよ。
その価格で買いたく無い人に、価格を下げて売ろうと思っても、お互いに良い結果は生みだせません。商品の価値を感じてくれて、高くても買いたい!と思ってくれる人が、貴方にとって大切なお客さんです。
安ければ買う。というお客さんは、きっと商品に対する愛情も持ってくれません。自分が販売価格設定に自信を持つこと、それが大事です。自信が持てなければ、自分が作ったハンドメイド商品に自信が無い、ということになるのです。
値下げしないで売るようになれば、結果、質の良いお客さんに恵まれるようにもなります。自分の作家としての価値も、お店の価値もも、それに合わせて上がっていきます。
「安物買いの銭失い」という諺がありますが、それは購入者側の気持ちの場合。売り手側としても「安物ウリの銭失い」にならないように、気を付ける必要があります。
自分の商品の価値を見出し、お客さんを沢山喜ばせてあげられる商品を提供し、適正な価格で販売することが、オリジナル品・ハンドメイド品の販売価格設定の仕方です。
無料でクリエーター登録出来る minne などの手作り品モールが増えてきました。自分が苦しくならない販売価格設定をしていきましょう。
販売価格設定時の 購買心理と価格設定について「対比」
例えば、松竹梅と3種類の商品があった時、松を売りたかったら、それより高い「特上」のような商品を用意すれば良い。するとお客さんは「特上は高いけれど、その下の「松」を」と「松」を購入する人が増える、と良く聞きますが。
似たような考えで、内容が劣るものを同じ価格で提供する、というのもあります。
どういう事かというと、お客さんが「魅力のない商品」を 購入する可能性は低いかわりに、同じ金額の「売りたいと思って居る商品」を購入する可能性はぐんとあがる、ということです。
人は対比をされると、購入意欲が湧きます
だから購入してもらいたいと思う自信のある商品は、
1)その商品より高いものを同時に陳列するか、
2)同じ金額だけれど、品質そのものが落ちる商品を同時に陳列する。
そういう並べ方をすると、より売れるようになります。人の心理って面白いですね。
販売価格設定時の 購買心理と価格設定について「数字のチカラ」
数字の場合で考えてみると、「パーセント」よりも「数字」の方が、人に、より現実味を感じさせると言われています。「20%引き」と「2割引き」では、2割引きの方が安く感じるというデータがあります。
「30%の生徒を合格」させた塾よりも「3割の生徒を合格」させた塾の方が、生徒の成績を上げる実力があるように思われやすい。
同じ割合なのに、人の心理って微妙ですね。結果、サービスや調書の説明はパーセントで無くて、絶対数で表示した方が、より効果的と言われています。
結果として、声を大にして言いたい時には「実数」を使い、こっそり隠したい内容には「パーセント」を使う。どちらも正直に述べているにも関わらず、人の受ける印象を変えることが出来ます。
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